なんかいくらし

ラピート運転士が語る!南海電鉄「ラピート」の魅力とは?

記事
まなみ
まなみ
watch 2024.8.21

ラピート運転士を突撃取材!

ラピートといえば、南海電鉄の車両の中でも圧倒的人気No.1!

南海電鉄の好きな電車は?と聞かれると「ラピート!」と即答するお子さんが非常に多く、その人気っぷりから全国にファンも多くいらっしゃいます!

今回は、そんな大人気であるラピートの「運転士」を突撃取材してきました!

私の息子も鉄道が大好きで、過去にラピートの運転席に座らせてもらった経験があります。

その際に、他の電車に比べて高いところから景色が見えることに驚きました。見晴らしがとてもよく、本当に特別な感情を味わうことができました。

「運転士はいつもどんな世界を見ているのだろう。」
「運転士だからこそ知っていることってあるのかな?」

そんな疑問をいくつも忍ばせながら、ラピートの運転士である原田さんにラピートの魅力についてたっぷり聞いてきました!

鉄道が好きな子どもの親なら一度は聞かれる「ラピートの運転をしたい!どうやったらできるの?」という質問も、欠かさずにしてきましたよ♩

この記事をきっかけに親子のコミュニケーションが生まれ、ラピートをより身近なものに感じていただけると幸いです。

それでは、行ってみましょう!

まずはラピートの中に潜入します!

ラピートが停まっている住ノ江車庫にやってきました!
近くで見ると迫力満点、、、テンション上がってきました!

外観を見た後は、いよいよ中に潜入です!

今回は車庫なので、運転席から車内に入ります。

いつもと違う乗車の仕方でドキドキ、、、!

かっこいい〜!
内装はまるで飛行機に乗ったかのようなデザインで、興奮が止まりません!

丸い窓が特徴的で、とてもおしゃれです!

頭上の荷物棚も飛行機をイメージしているそうで、荷物が入りやすい。
また、内部に鏡が取り付けられているので、背が低いお客さまでも見えやすくなっています。

見た目のかっこよさだけでなくて、使いやすさも抜群にいいなんてラピートすごいですね!

座席シートは大阪ならではの、ヒョウ柄!(イカしてる!)。
全座席252席中54席は、スーパーシートを採用。最上級のくつろぎ空間です。

そして、もちろん!今日の主役は運転士!

こんなにかっこよくて快適なラピートで安心の旅を楽しめるのも、運転士さんの運転技術があってこそです!

さあ、いよいよ運転士さんの元へやってきました!

いよいよラピート運転士にインタビュー開始!

今回、取材するのはラピートの運転士である原田さん。とっても優しそうな方です!

では、色々聞いちゃいましょうー!

(ここからは、実際の質問もその回答もそのまま掲載してお伝えします!)

Q.自己紹介をお願いします

南海線列車区和歌山の原田です。約23年前から運転士をしております。

昔から乗り物が好きで、大きなものを動かしてみたいという思いがありました。

重機なども良いなと思ったのですが、和歌山市内で育ったため、南海電鉄がいつも暮らしのそばにあり、慣れ親しんだ南海電鉄へ入社を決めました。

和歌山市駅の駅員を経験した後は、車掌勤務を経て、運転士として長らく乗務しています。また、新人運転士を指導・育成する師匠(先生)をしていたこともあります。

Q.電車を運転する醍醐味とは何ですか?

電車って1両30〜40トンあると言われていて、それが6〜8両繋がっています。250トンもある大きなモノを、自分の2つの腕で動かしている。

通勤ラッシュ時の電車だと1,500人〜2,000人のお客さまに乗って頂いていますので緊張しますし、プレッシャーもあるのですが、それが「やりがい」に繋がって毎回楽しいと感じています。

Q.ラピートの運転士になるにはどうしたら良いですか?

南海電鉄の場合、まずは入社後に社内の試験を受けて合格する必要があります。

その試験に合格するまでに約1年。社内試験合格後、羽衣(高石市)にある鉄道研修センターで約4ヵ月、電車の仕組みなどの勉強をして学科試験に臨みます。

学科試験に合格後、実際にお客さまが乗車している電車で先生が隣に座り、約4ヵ月の実技練習をみっちり行います。

実技試験に合格後に、晴れて運転士になれます。運転士になるまでには、社内試験合格後早くても8カ月はかかります。

以前は、ラピートのみを運転する専任の運転士が全員で30人いました。南海電鉄内でも「ラピートの運転士」は花形の仕事です。

ラピート専任の運転士は、運転士の信頼を日々積み重ねることで任命されるもので、私は運転士8年目になることができました。選ばれた当時は、とても嬉しかったです。

現在は運転士の経歴に関係なく、誰でもラピートを担当して、運転しています。

私も日によってラピートを運転していますが、運転できる日はテンションが上がります。他の運転士に聞いても若手ベテランに関わらず、ラピートを運転できる日は、うれしいと話しています。

【原田さんがラピートの運転士になるまで】

普通科高校卒業後南海電鉄入社
1年目 駅員として勤務
2年目 車掌として勤務
〜運転士になるための勉強スタート〜
3年目 21歳で運転士デビュー
8年目 ラピートの運転士としても乗務

Q.ラピートと他の車両の違いを運転士の視点から教えてください

スピードが他の車両よりも速いことです。他の車両はMAX110キロまでなのに対して、ラピートは関西国際空港へ渡る橋の上では120キロで走っています。

また、運転席は他の車両の4倍ぐらい広くなっています。

運転席には階段を登って座るので、他の車両の屋根あたりに運転席があり、とても見晴らしが良いです。ただ、停止位置が運転席からは見えづらくなるので、停止の訓練が必要です。

運転席からの景色で特に好きなのは、夕方から夜の関空連絡橋の眺めで、滑走路のライトがとても美しいところです。これは高い位置にあるラピートの運転席ならではの景色で、運転士を目指す子どもたちはぜひこの眺めを楽しみにがんばってもらいたいです。

Q.ラピート運転における心がけと安全運転の秘訣はありますか?

時刻表通りに運行できるよう意識しています。ラピートを利用するお客さまは、これから飛行機に乗るため関西国際空港へ向かっています。

遅れてしまい飛行機に乗れなくなってしまうと大変です。無茶な運転は出来ませんが、出来るだけ遅れのないように気を付けています。

また、ラピートではテーブルでご飲食されているお客さまもいらっしゃいます。レールが分岐するポイントやカーブでお客さまのお飲み物が揺れて、倒れてしまわないようにと気を付けています。

Q.ラピート30周年ということで、ラピートと共に歩んだ想いを教えてください

実は私が電車の運転免許を取得したのが、ラピートのデビューと同じ年。初めてラピートを見た時には、そのデザインにビックリしました。

そんなラピートと共に駆け抜けてきた30年。

お互いにガタもきていますが、メンテナンスをしながらスピードをゆるめずに、これからも走り続けていきたいと思います。

最後にラピート運転士から子どもたちへのメッセージをお願いします!

色んなことを見たり、聞いたり、体験したりして、やりたいことや自分の好きなことを見つけていってほしいと思います。好きなことを仕事に出来たら、ほんまに楽しいと思いますので、応援しています。

「なんかいくらし」のイベントには、体験がたくさんあるので、そういったものも活用しながら、ぜひ自分の好きを見つけてほしいなと思います。

インタビューを終えて

いかがだったでしょうか?原田さんのお話をうかがって、ラピート運転士の技や想いが、お客さまの安全、そして旅の思い出を守ってきたのだと改めて実感しました。

そして何より、運転士さんにとってもラピートは特別な存在なんだということがわかったことが、とても印象的でした。

見た目のカッコよさだけではなく、中で支える運転士さんもとてもカッコいい。

体制が変わったこともあり、現在は南海電鉄の運転士になれればラピートを運転できる!と知り、希望が生まれたお子さんも多いのではないでしょうか?

誕生から30年。憧れのラピートは多くの想いを乗せて、今日も走り続けます。

ぜひ、ラピートに乗車して旅を楽しんでみてください!

愛され続けて30周年を迎えるラピート。

これからも匠の技が、お客さまの安全と想いを運び続けます。

原田さん、この度はインタビューのご協力ありがとうございました!
これからもラピートにたくさん乗って行きます!

執筆者:まなみ、撮影者:shino_boo

関連の記事

  • ○

    和歌山県橋本市の隠された魅力を発見しに行ったら、見つかったのは意外なも...

  • ○

    河内長野の子育て環境を知ろう!河内長野市役所の方にインタビューしてみました

  • ○

    食べて、遊んで、体験できる道の駅「奥河内くろまろの郷」の魅力をご紹介!

  • この記事のクリエイター

    まなみ
    まなみ

    子どもが鉄道が大好きなので
    鉄道旅をメインに発信しています!
    和歌山市に今年移住し、山と海に囲まれた
    自然豊かな環境で過ごしています
    南海沿線での子育ての魅力も発信中

    子どもが鉄道が大好きなので
    鉄道旅をメインに発信しています!
    和歌山市に今年移住し、山と海に囲まれた
    自然豊かな環境で過ごしています
    南海沿線での子育ての魅力も発信中