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大阪の仁徳天皇陵古墳は日本一|世界遺産のおすすめの古墳めぐりコースは?

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なんかいくらし編集部
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watch 2023.7.26

古墳って何?どこの県が多い?

古墳と聞けば「天皇のお墓」というイメージは誰しもがお持ちだと思います。日本史が苦手だった人でも、学校の授業で聞いた記憶はあるでしょう。古墳時代というのは、西暦300年〜600年頃のことをいうので、今から1600年以上前にできたお墓が今もなお、残されていると考えるとすごいですよね。

では古墳は日本に全部でどのくらい残されていると思いますか?なんと北は岩手から南は鹿児島までその数、約16万基とも言われています。その中でも2019年7月、大阪府堺市・羽曳野市・藤井寺市にある百舌鳥・古市古墳群が世界遺産登録されました。

日本最大の「百舌鳥・古市古墳群」

約16万基ある古墳の中でも最大の古墳群と言われているのが、大阪府堺市・羽曳野市・藤井寺市にある「百舌鳥・古市古墳群」です。ちなみに読み方は「百舌鳥・古市(もず・ふるいち)」と読みます。

世界遺産に登録されているのは49基!

しかもこの古墳群の中には百舌鳥44基・古市45基と合計89基もの古墳が固まっているのです。この中で百舌鳥23基・古市26基の計49基が2019年7月に世界遺産に登録されました。

日本一の大きさで有名な「仁徳天皇陵古墳」

この古墳群の中でも知名度No.1であり、日本で一番大きな古墳と言われているのが「仁徳天皇陵古墳」です。

読み方は仁徳天皇陵(にんとくてんのうりょう)といい「大仙陵古墳(だいせんりょうこふん)」や「大山古墳(だいせんこふん)」とも呼ばれています。その大きさは全長約486mもあり、鍵穴のような前方後円墳という形です。一番大きなエジプトのピラミッドが全長230mなので、実は世界で一番大きなお墓とも言われています。

前方後円墳の形になぜなった?

前方後円墳と聞けば鍵穴のような形を想像されるでしょうが、なぜあの形になったのか不思議ではありませんか?

一説によると古墳時代の前の弥生時代にはすでに、土を盛り上げて、周囲を堀で囲うお墓があったそうです。丸い形が多く、堀の一部が陸の橋のようになっていて、この橋で死者を送る儀式のようなものを行っていたそうです。その証拠に橋の部分から土器などが発掘されることが多かったのだとか。そして、この橋がどんどん大きくなり、鍵穴のようになったとされています。

仁徳天皇は実在すらしていなかった?!

仁徳天皇(にんとくてんのう)は、日本の伝説的な天皇であり、紀元前4世紀から5世紀初頭にかけて在位したとされています。しかし、彼の実在性については歴史的な証拠がほとんどなく、神話や伝説の中で語られる存在です。そのため現在では他の天皇の墓であるという説や、そもそも仁徳天皇は実在すらしていなかったという説もあるようです。

「仁徳天皇陵古墳」へのアクセスは?

所在地:堺市堺区大仙町
アクセス:南海電鉄「三国ヶ丘駅」下車 徒歩7分
JR阪和線「百舌鳥駅」下車 徒歩8分
駐車場:大仙公園仁徳御陵駐車場

2位、3位の古墳は?

2番目に大きい古墳は「応神(おうじん)天皇陵古墳」といって、羽曳野市誉田にあります。長さは425mなのでピラミッドよりもかなり大きいです。

そしてこちらの古墳は年に一度、秋祭りの夜に神輿が古墳内へ入るため、民間人が天皇陵に入ることが唯一許される、珍しい古墳と言われています。

3番目に大きいのは仁徳天皇陵古墳のすぐそばにある「履中天皇陵(りちゅうてんのうりょう)古墳」です。ミサンザイ古墳とも呼ばれています。全長約365mで仁徳天皇陵古墳より前に造られたそうです。

古墳を知り尽くすならココ「大阪府立近つ飛鳥博物館」

古墳のことを知り尽くしたいという方におすすめなのが、南河内郡河南町にある「大阪府立近つ飛鳥博物館」。古墳群から出土した剣や刀、金具、耳飾り、指輪などを見ることができます。

「大阪府立近つ飛鳥博物館」へのアクセス

〒 585-0001 南河内郡河南町大字東山299

休日
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日が休館)
年末年始(12/28~1/4)
上記以外に、臨時休館日があります

営業時間
09:45~17:00(展示室への入館受付は10:00~16:30まで)

料金
大人310円、高校生・大学生・65歳以上210円、中学生以下無料(特別展・企画展開催時は別料金)

アクセス
近鉄長野線「喜志駅」より金剛バスに乗り換え「近つ飛鳥博物館前」停下車
または、近鉄長野線「富田林」より金剛バスに乗り換え「近つ飛鳥博物館前」停下車

おすすめの古墳めぐり観光するならどんなコース?

とりあえず主要な古墳をめぐる王道コースを知りたい!という方もいらっしゃると思います。3〜4時間でめぐるコースならこちらがおすすめです。

▼仁徳天皇陵古墳拝所:南海電鉄「堺駅」より徒歩8分
▼履中天皇陵古墳拝所:JR「上野芝駅」より徒歩5分
▼反正天皇陵古墳拝所:南海電鉄「堺東駅」より徒歩5分

古墳を上から見たい!人のためのおすすめスポット

古墳に興味がわいて訪れたとしても大きすぎて、あの鍵穴のどの部分にいるのかもわからないですよね。中には古墳を上から見てみたい!という方もいると思います。そこで最後に、古墳を上から見るための3つの方法をご紹介します。

堺市役所21階展望ロビー

地上80mの市役所最上階で360度の展望が楽しめる回廊式ロビーです。「仁徳天皇陵古墳」をはじめ、古墳群や金剛山まで見ることができます。無料でのぼることができるので、ぜひチェックしてみてください。ただとはいえ、80mの高さでは古墳の全貌を上から見ることはできません。どうしても上から全体を見下ろしてみたいという方には以下の2つがおすすめです。

セスナ機やヘリコプターで贅沢に見下ろす

贅沢に古墳めぐりを満喫したいという方におすすめなのが、セスナ機やヘリコプターで上から見下ろす方法です。第一航空株式会社というセスナ機やヘリコプターによる遊覧をしている会社が、大仙陵古墳を始め各古墳を巡るコースを企画しています。

■セスナ機での遊覧

百舌鳥・古市古墳巡り(標準):18分:33,000円
百舌鳥・古市古墳巡り(たっぷり):22分:40,300円

■ヘリコプターでの遊覧

百舌鳥・古市古墳巡り(標準):12分:37,000円
百舌鳥・古市古墳巡り(たっぷり):18分:55,400円

詳細は以下をご覧ください。

第一航空株式会社
http://www.dai1air.com/sightseeing_flight/osaka/

気球でお手軽に見られるチャンス?

最後はもっとリーズナブルに空から古墳を楽しみたい方におすすめな気球での遊覧です。堺市の市長が世界遺産に登録された時から企画を進めていたそうで、2023年にスタート!の予定でしたが、ヘリウムガスが漏れるトラブルがあったそうで、延期が決定。実施開始はすぐそこ、というところまではきているので、詳しくは公式ホームページでご確認ください。

【公式】おおさか堺バルーン / Osaka Sakai Balloon
https://osaka-balloon.com/

こちらの気球遊覧プランはリーズナブルなのが魅力です。大人3,600円でこどもは2,400円。さらに堺市民なら2割引で利用できるとのことで、スタートが待ち遠しいですね。

まとめ

中国や朝鮮半島などの大陸と通じる航路の発着点であった大阪湾。大陸から来た人に大きな権力国家の存在を知らしめるために、このエリアに古墳がたくさん造られたとされています。

「仁徳天皇陵古墳」は毎日2,000人が労働したとして延べ15年8ヵ月の工期がかかる計算だそうです。

堺市には古墳以外にも魅力がたくさんあります。日本一、世界一のお墓をめぐりながら、堺市の魅力に触れてみてはいかがでしょうか?

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    「なんかいくらし」編集部です。 南大阪・和歌山を中心とした南海沿線のお出かけスポット、子育て情報、観光、ランチスポットなど、暮らしのお役立ち情報を発信していきます!

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