なんかいくらし

和歌山県橋本市の隠された魅力を発見しに行ったら、見つかったのは意外なものだった!?

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まなみ
まなみ
watch 2024.9.19

和歌山県橋本市は、世界遺産・高野山の麓に位置し山河のある自然豊かな場所で、なんばへは南海電鉄高野線で乗り換えなしで約50分という利便性も兼ね備えた魅力あふれるエリアです。

今回、地域発見クリエイターズ課のわたくし、まなみが取材してきました!

実は以前子どもと一緒に橋本市の公園に遊びに行った際に、「とっても自然豊かな子育て環境だな」と感じていました!

そんな橋本市の魅力を発掘する機会をいただき、非常に嬉しいです。

今回は、橋本市役所の移住コンシェルジュの平田さんに紹介してもらいながら、まだ十分に伝わっていない橋本市の魅力をお伝えしていきたいと思います。

〈目次〉
・そもそも橋本市って、どんなまち?
・実は橋本市は「食育」に力を入れていた?!
・橋本市の食育を支える「橋本市学校給食センター」を訪問
・移住者へお話を聞いて橋本市の魅力を語っていただきました!
・最後は、移住した後に過ごしたい、おすすめスポットを紹介します!
・まとめ「橋本市は、子育て世帯にとって魅力たっぷりなまちだった」

橋本市で暮らす魅力は、田舎暮らしとまち暮らしのどちらも叶う「はしっこ暮らし」が実現できること。

取材をきっかけに橋本市のことを深く知り、まさに「はしっこ暮らし」の魅力や素晴らしさを体感することができました。

この記事をきっかけに、移住先の選択肢が1つ増えれば幸いです。
南海電鉄高野線で、魅力的な移住先を検討したい方はぜひご覧ください!

では、いってみましょう!

そもそも橋本市って、どんなまち?

橋本市について、イメージがあまりわかない方もいると思うので、まずは簡単に橋本市のまちの魅力をお伝えしていきます。

自然と歴史が融合するまち「橋本市」

橋本市は和歌山県の北部に位置し、南海電鉄高野線の沿線に広がる自然豊かな地域です。このまちは、その美しい風景と豊かな自然環境で知られ、四季折々の景色を楽しむことができます。

春には桜が咲き誇り、夏には清流での川遊び、秋には紅葉狩り、冬には澄んだ空気の中での雪景色を楽しむことができるんです!

また、橋本市は歴史的な魅力も持ち合わせており、高野山への玄関口としての役割も果たしてい ます。高野山は、世界遺産に登録されている霊場で、多くの観光客や参拝者が訪れる場所です。

子育て支援が充実したまち

橋本市は、子育て世帯にとって非常に住みやすい環境が整っています。市内には保育園や幼稚園、小中学校があり、安心して子育てをすることができます。

さらに、橋本市は子育て支援に力を入れており、さまざまな子育てサポートプログラムやイベントが定期的に開催されています。例えば、育児相談や親子参加型のワークショップ、地域の子育てサークルなど、親子で一緒に楽しめる活動が豊富です。

また、子育て支援センターでは、専門のスタッフが育児に関するアドバイスやサポートを提供しており、初めての子育てに不安を感じるママパパも安心して相談できます。

今回の記事でも取り上げていますが、食育に対する感度が高く、地元の食材活用のほか、先進的な取り組みもされています!

便利で快適な生活環境

南海電鉄高野線の沿線に位置する橋本市は、交通の便も良く、大阪市や和歌山市へのアクセスが非常に便利です。

通勤や通学にも適しており、都会の喧騒から離れつつも必要な都市機能を享受できるのが魅力です。

また、市内周辺には飲食店、医療機関があり、日常生活に必要なものがたくさん揃っています。スーパーやパン屋さん、農産物直売所など、多彩な買い物スポットも充実しており、家族みんなで楽しめる場所がたくさんあります。

さらに、自然公園やスポーツ施設も多く、休日には家族でのんびりと過ごすことができます。

橋本市は、自然環境とほどよい都市機能がバランス良く整っているため、子育て世帯にとって理想的な移住先として検討している人も少なくありません!

南海電鉄高野線の沿線で新しい生活を始めたいと考えている方には、ぜひ一度訪れてその魅力を感じていただきたいです。

実は橋本市は「食育」に力を入れていた?!

自然や歴史が豊かで、制度の充実さや利便性もある橋本市。

今回、まだ知られていない魅力を発見しようと移住コンシェルジュの平田さんに話を聞くと、「食育」というワードが出てきました。

なんでも、橋本市は近年、地産地消をはじめとした食育に力を入れていて、それが非常に魅力的であるということでした。

私を含めて子育てをしているママパパにとって、「食育」は非常に関心のあるテーマですよね。「橋本市 = 食育」というイメージがあまりなかったこともあり、取材のテーマとして決定!

おすすめの取材場所として「橋本市学校給食センター」をご紹介いただき、訪問することにしました!

子育て世代代表として、橋本市の食育の取り組みついて、色々と話を聞いていきたいと思います!

橋本市の食育を支える「橋本市学校給食センター」を訪問

橋本市の全ての小中学校の給食が作られる場所「橋本市学校給食センター」

橋本市内の全ての小中学校の給食は、平成30年9月から「橋本市学校給食センター」で作られるようになりました。

橋本市学校給食センターで作られる給食の数は、なんと、毎日4,370食!
ここで作られた出来立ての給食が、毎日市内にある19校にトラックで届けられています。

全ての給食が徹底的に衛生管理されたこの給食センターで作られているというのは、とっても安心ですね。

子どもたちに安全でおいしい給食を届けるためのこだわり

給食センターでは、積極的に施設見学も行っているとのこと。
壁には調理員さんや関わって下さる皆様への感謝のメッセージが展示されていました。

小中学校の生徒が給食センターを見学した際には、自分たちの食べている給食がどうやって作られているのかを知り、大きな鍋や調理器具を見ながら目をキラキラさせているそうです。

この日のメニューは、ごはん・豚キムチ炒め・ナムル・たこ焼き・牛乳でした。事前予約をしておくと、給食センターで試食ができます。豚キムチ炒めは、子どもたちに人気のメニューなんだとか。
とても美味しい味付けでご飯が進み、おかわりしたくなる気持ちがよく分かります。

橋本市の食育のこだわりの一つに地産地消があります。

当然、給食にも地元の野菜などの食材がふんだんに使われています。
学校給食にこれだけ地元の美味しい野菜が豊富なのは、本当に嬉しいですよね。

私も美味しくいただきました!給食なんていつぶり!?

こちらは毎月の予定献立表です。

どんな食材を使用しているかが細かく記載されていることに驚きました。アレルギーを持つお子さんのいる親にとってはなおさら安心です。

橋本市の学校給食での食物アレルギー対応はレベル3。申請のあった食品を除いて給食を提供する除去食対応が求められるレベルであり、食の安心安全へのこだわりが感じられます。
(対応レベルは1~4まであります)

「今は気付かなくても、大人になった時に給食で食べていたものを思い出して、自分たちが食を選ぶようになった時の指標にしてほしい。

そのように思って、私たちは給食を作っています。

今の時代、郷土料理を食べる機会が減ってしまっている子どもも少なくありません。
ただ食べるだけの給食ではなく、『食育』としての給食を、私たちは目指したいんです。

そして、そのような理想の食育を叶えるためには、衛生管理には特にこだわっています。
衛生管理なくして、食育は何も始まりません。

子どもたちが安心して食べられるように、衛生管理を徹底して行っていく。
子どもの未来を作るために、私たちはこだわりを持って給食を届けていきます。」

センター長の熱いインタビューから、橋本市の子どもたちは、たくさんの大人に大切に想われているのだと実感しました。

また、橋本市学校給食センターは、給食を作るだけの施設ではなく、お米の備蓄や自家発電機、水の供給など、災害時対応に備えた施設でもあるとのこと。

橋本市の地域と子どもたちの食の安全を見守ってくれる、地元には欠かせない大切な施設なんですね。

橋本市では、食育に関する施策を総合的に推進するため、平成24年3月に「橋本市食育推進計画」を策定し、市民、関係団体、関係機関、行政が連携して、食育の推進に取り組んできたということも、今回の取材を通じて学ぶことができました。

幼稚園や保育園、学校などの取り組みをはじめ、地域の関係団体による食育活動など、食育に関する普及・啓発に力を入れているのは、食育が気になる子育て世帯にとって、嬉しい取り組みですね!

移住者へお話を聞いて橋本市の魅力を語っていただきました!

橋本市の食育へのこだわりを、「橋本市学校給食センター」の訪問を通じて理解でき、非常に有意義な時間でした。

しかし!まだまだ橋本市の魅力を別の角度からも発見したい。
欲張りな私はそのように移住コンシェルジュの平田さんに懇願。

それならばと、「食」を「職」として営んでいる移住者の方をご紹介いただけるとのことになりました!

今回取材にご協力いただいたのは、東大阪市から橋本市に移住してパン屋さんを営む山口さんご夫婦!

2022年8月に「STONES BAKERY(ストーンズ ベーカリー)」というパン屋さんを東大阪市で営んでいたところ、店ごと橋本市に移住。

橋本市の魅力にすっかり虜になっているということで、話を聞いてみました。

後ろに見える窯は、1年かけて自作されたそう。

薪をどこで手に入れようかと話をしていると、どこからか「薪探しているんやろ?」と地域の方が持ってきてくれる。そんな人と人との繋がりが感じられるこのまちに移住して良かったと語ってくれ ました。

山口さんご夫婦が語る橋本市の魅力とは?(以下、山口さんご夫婦のお話)

「移住のきっかけは、子どもが橋本市の小学校に入学したことでした。初めはまさか移住するなんて思ってもいなかったのですが、橋本市の空き家を見ているうちに、どんどん現実味を帯びてきました。

そして、将来は小麦の製粉所をやりたいという思いもあり、思い切って倉庫付きの古民家を選んで移住。

結果として、すごく良い選択だったなと思っています。

ここでは何気なく歩いていても10種類以上の鳥や虫、魚などに出会うことができて、生き物の多様性を学ぶことができる。

また、小学校への登下校で毎日一緒に歩く田園風景がとても素敵で、四季の移ろいを感じられます。本当に子どもの情緒には凄く良い環境だと思っています。

私たち夫婦が子育てで大切にしていることは、自分の意見が言えて、精神も身体も丈夫であること。

自然豊かな環境だからこそ、子どもは幼少期のうちに自然の仕組みを学び、自然と共存する生き方を体感できると、私たちは考えています。

ここ橋本市でなら、自然環境に触れながら子育てで大切にしている「自己肯定感」を育むことができる。

そのように、実感をしています。

また、食べ物が美味しいということも、橋本市に移住して良かったと思う理由のひとつです。

都会では、スーパーに売られている野菜や果物しか見ることができませんが、ここでは旬の食べ物が育つところから見られて、食卓に並びます。

そのような環境は、子どもの食育にも良いと感じています。

旬のものは、美味しく、身体が喜びます。近くの産直に行けばすぐ手に入りますし、都会と比較して価格もお手頃です。

橋本市でも、どこの地域に住むかによって暮らしは様々だと思いますが、一度は人との繋がりを感じられる、橋本市に住んでみて欲しいと思います。

人との繋がりや自然の大切さを肌で感じられる場所だからこそ、地域の大人たちが見守って子育てをすることができる。

それもまた、橋本市の魅力ですね。」

以上、山口さんご夫婦のインタビュー内容でした!

本当に素敵なご夫婦で、橋本市で子育てすることの魅力を伝えてくれました。
移住してパン屋さん、、、いつか叶えたい憧れですね!

最後は、移住した後に過ごしたい、おすすめスポットを紹介します!

橋本市は自然が豊かで、一年を通して様々な遊びを体験することができるのも魅力。
そしてさらには、図書館や子育て支援などのサポート面も充実!

どこから来ても不安なく、子育てをする環境が整っていますね。
少しだけ、ご紹介をさせていただきます。

杉村やすらぎ広場

橋本市で代表的な公園が「杉村やすらぎ広場」です。山全体が公園になっていて、大人から子どもまで楽しめます。

四季折々の花を見ることができ、土日にはキッチンカーが出店。たくさんの人で賑わっています。
駐車場が無料なのも嬉しいポイント。トイレが綺麗で幼少期のお子さんが利用する際も安心です。ふわふわドームがあり、市外からも利用されている人気の公園です。

清流での川遊び

自然豊かな橋本市の夏の遊び場といえば、川。水がとても綺麗で、たくさんの生き物が生息しています。程よく地域と繋がっているからこそ、川遊びは危険だと子どもに禁止をするのではなく、大人が子どもを見守りながらチャレンジさせてあげられるのも橋本市の魅力です。

橋本市が子どもに与えられる最大のギフトは「経験」です。

昔に比べ外遊びが少なくなってきている現代の子どもが、積極的に外で遊べる環境だと感じました。

有志で作られた図書館「たまご絵本館」

「たまご絵本館」は、親子の憩いの場であり、2022年4月にオープンした新しい施設です。橋本市は養鶏が盛んということもあり、タマゴの形をした建物になっているのが特徴です。

食品卸業を営む「(株)オカザキ紀芳庵」さんが、もともと賞味期限表示の問題から廃棄されるはずだった商品を、学童や子ども食堂と連携して提供する活動をしていました。その過程で、多くの人々と関わりを持ち、「橋本市内に子どもたちが自由に遊べる場所があればいいのに」という声を受け、この新たな事業に取り組むことになったそうです。

2,000冊もの本が所蔵されているのですが、タマゴ関係の本だけで300冊もあるとのこと。

利用料金も無料なので、気軽に遊びに来れる場として地元の方もよく利用されていました。

たまご絵本館がある高野口町は、2006年3月に橋本市と合併。現在は橋本市高野口町となっています。高野口町には、現在使用されている中で最も古い木造建築の小学校があります。

引用:橋本市HP

高野口小学校の起源は明治8年(1875)の村学に遡る歴史があり、この小学校に子どもを通わせたいと移住する方もいるのだとか。とても風情ある学校に、納得でした。

橋本市の充実した子育てサポートと地域コミュニティ

おすすめのスポットを中心にご紹介しましたが、橋本市の制度もとっても魅力的だったので、ここでご紹介。

2024年7月時点での、橋本市の子育て世代に嬉しい制度等がこちらになります。

・18歳まで医療費無償(所得制限あり)
・誕生時に「おくるみ」のプレゼント
・4.5か月児健診時に「木のおもちゃ」「絵本」のプレゼント
・1歳8か月児健診時に「絵本」のプレゼント
・悪臭対策用可燃ごみ袋(2歳まで)プレゼント ・紙おむつの戸別収集
・市内8カ所に子育て支援センター
・市内12カ所にこども食堂
・学童保育所の充実(すべての小学校で学童保育所を利用可能)
・保育・療育の施設が充実

問合せは「子育て世代包括支援センター」TEL0736-33-0039 まで。

他の市町村でもここまで充実しているところはあまりないので、本当にすごいですよね。

他にもまだまだ様々な取り組みをされていますので、よければ橋本市の子育て情報サイト「はぴもと」をご覧ください!

まとめ「橋本市は、子育て世帯にとって魅力たっぷりなまちだった」

今回、橋本市のまだ知られていない魅力を発見しようと取材に臨んだのですが、良い意味で予想外の事実にたくさん気付かされた時間になりました。

最初に「橋本市が食育に力を入れている」という情報を耳にしたときは、正直なところそれほど大きな期待はしていませんでした。しかし、実際に橋本市学校給食センターを訪れてみると、その取り組みの徹底ぶりに驚かされました。

特に感心したのは、給食のメニューや使用される食材に対するこだわりです。地元の新鮮な野菜がふんだんに使われているだけでなく、アレルギー対応にも徹底してこだわっていて、親として安心して子どもに食事を提供できる環境が整っていると感じました。

また、センター長の熱い想いもとても印象的でした。

「今は気付かなくても、大人になったときに給食で食べたものを思い出し、自分たちが食を選ぶときの指標にしてほしい」という言葉は、単に食事を提供するだけでなく、子どもたちの未来を見据えた食育の重要性を深く考えさせられるものでした。

給食を通じて、子どもたちに地元の食材や郷土料理を知ってもらうことができるという点も、親として非常にありがたいと感じました。

さらに、橋本市に移住された山口さんご夫婦のインタビューでは、自然豊かな環境の中での子育ての魅力が強く伝わってきました。

ご夫婦が語る、橋本市での生活の素晴らしさや地域の人々とのつながりは、都会ではなかなか得られないものです。子どもたちが自然の中で育つことができる環境は、自己肯定感や生命への感謝を育むのに最適だと強く思いました。

今回の取材を通じて、橋本市の魅力を再発見するとともに、親としての視点からこの地域の素晴らしさをより深く理解することができました。

橋本市は、子育てをする上での理想的な環境を提供してくれる場所であり、私自身もこの地域での生活を考えてみたいと、本気で思い始めています。

橋本市は移住者向けの支援サービスも充実しています。市役所の移住コンシェルジュの方が、移住希望者のサポートを行ってくれますよ。専用HPもあります。

「はしっこ暮らし」まち案内

橋本市は自然豊かであり、今回紹介した食育を中心に、子育て環境も充実した魅力的な地域です。田舎暮らしとまち暮らしの良さを両方兼ね備えた橋本市での生活を、ぜひ検討してみてください。

執筆者:まなみ、撮影者:東根 誠

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    まなみ
    まなみ

    子どもが鉄道が大好きなので
    鉄道旅をメインに発信しています!
    和歌山市に今年移住し、山と海に囲まれた
    自然豊かな環境で過ごしています
    南海沿線での子育ての魅力も発信中

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