南海電鉄地域発見クリエイターズ課のまなちゃんです。河内長野市は「まちの参観日」などで何度か行ったことがあり、知れば知るほど子育て世帯に魅力的なまちだと感じています。
「ぶっちゃけ、実際に住んでみたら河内長野市ってどうなの?」というところを、一緒に活動しているBON(ぼん)ちゃんファミリーにお伺いし、河内長野市のリアルな暮らしについてご紹介していきます。
河内長野市は、ちょうどいい「トカイナカ」であり、近年移住先として注目を浴びているまちです。大阪府の南部にあり、奈良県や和歌山県の県境に面していて、自然豊かな環境が魅力の1つです。
そんな河内長野市に移住したBONちゃんファミリーが日々どんな暮らしをしているのか、密着させていただきました。
暮らしやすく自然に囲まれたまちに、ファミリーで移住を検討している方は、ぜひ最後までご覧いただき、参考にしてみてください!
BONちゃんは、奥さんと3歳(2025年3月現在)の息子さんの3人家族。静岡県出身の奥さんと大阪市内で出逢い、結婚を機に河内長野市に移住。田舎のような暮らしがしたいという条件で、大阪市内へのアクセスの良さも考えて場所を探している時に、偶然ご縁があり河内長野市に移住を決めました。お二人は共働きで、息子さんは保育園に通っています。
息子さんが生まれる前に移住してきたので、妊娠中から河内長野市で過ごしていた奥さん。河内長野市では、「伴走型相談支援」を行っていて、妊娠中からの切れ目なく寄り添う子育て支援を大事にしています。初めての子育ては不安なことがいっぱいなので、寄り添う支援制度があると心強いですよね。
現在通っている保育園が本当にBONちゃんファミリーに合っている園で感謝しているそうです。
嬉しかったのが「朝は忙しいと思うからおにぎりだけ食べさせてきてくれたらいいよ。子どもの栄養は、お昼ごはんで補えるように作っているからね」って先生が言ってくれたこと。共働き世帯にとって朝はまさに時間との闘い。子どもの成長を考えて朝食はたくさん食べてほしいけれど、現実はそうもいかないもの。園の先生の言葉で、朝の余裕が生まれ救われたそうです。
これまで車を運転する機会がなく、いわゆるペーパードライバーだった奥さん。
子どもが生まれてから、車を購入し運転する機会が増えたそうです。
「久しぶりに運転したときは怖かったけれど、河内長野市は道が広いので運転しやすかった」
「最も苦手な駐車は、隣との間隔が広いので、都会に比べると車での生活デビューにも良かった」とのこと。確かに、お子さんがいると車移動がより便利なので、出産して久しぶりに運転したという方も多い印象があります。
これは、住んでいるからこそ気づけた魅力ですね。
また、河内長野市は「コンパクトシティ」と呼ばれる、車で10分圏内に買い物や公園、図書館などの生活に必要なものがギュギュっと集まっているのも魅力の1つ。
運転にまだ慣れていない頃に子どもを車に乗せて遠くまで行くのってハードルが高いですよね。毎日の暮らしがコンパクトにおさまるのはありがたいです。
山や川など豊かな自然環境がすぐそばにあるのも魅力の1つ。
ホタルが生息している川があるのに、都会へのアクセスは電車で30分。
BONちゃんが子育てしていて思うのは「静かで安全」なまちだということ。
令和5年の犯罪発生率は府内33市の中で最小。車を利用している方が多いにも関わらず、車通りが激しくなくて、小さな子どもがいても安心。
ゆったりと時間が流れるのも日々の疲れを癒してくれますね。
河内長野市に子育て世帯が移住する際に気になるのが、親子で楽しめる施設はどんなものがあるのかというところ。
私のお気に入りスポットは、まちの参観日in河内長野のオンラインイベント内でも取り上げた「子ども・子育て総合センター あいっく」です。
他の市町村に住む方にも、羨ましいと思われるような充実した施設なんです。
駅直結の商業施設内にあり、アクセス抜群。室内なので天候に左右されることなく利用できます。子育ては365日どんな時も休みなしなので、そういった室内の遊び場があると助かります。入り口すぐの大きな木のすべり台は、子どもたちに大人気です。語りだすと止まらない「子ども・子育て総合センター あいっく」の魅力は、他の記事で詳しく紹介されているのでそちらもご覧ください。
ここからはBONちゃんファミリーが、休日によく利用しているという親子で楽しめる河内長野市の施設を紹介していきたいと思います。
河内長野駅から車で約5分。南大阪最大級の図書館がここ「河内長野市立図書館」です。1日に約2500冊の本が貸出されていて、毎日多くの方が利用しています。BONちゃんファミリーもヘビーユーザーで、30冊絵本を借りる日もあるのだとか。駐車場が2時間無料で利用できるので、館内で本を読んだり、じっくり選んだりできますね。
ここは子ども向けの図書コーナー。開放感のある館内はとても広いので、ベビーカーでも行き来しやすく、仕切りがないため、子どもも親も自分の好きな本が置いてある場所に移動しやすいつくりになっています。子どもの本はたくさん借りられたけど、自分の本を借りられなかったという経験がある私。ここなら子どもと一緒に行っても、自分の好きな本を借りることができそうだと思いました。
小さな子どもにも利用しやすいように子ども目線にこだわった作りになっています。
テーブルや椅子も子どもサイズで、子どもの「読みたい」を大切にしています。
本を借りるカウンターもこの高さ。子育て世帯にとことん優しい図書館で感動です。
本を借りる時に、ピッてしているところが見たいとせがまれて何度子どもを抱っこしたことか…ここなら抱っこしなくても、子どもが自分で本を司書さんに渡せるので良いですね。
「おはなしのへや」では0歳から小学生向けのイベントを行っていて、子どもの本に親しむきっかけ作りに役立っています。イベントを行っていない時は、靴を脱いで絵本を読んだり赤ちゃんがゆっくりしたりと思い思いに過ごせるスペースになっています。
図書館内に子ども用トイレがありました。こちらも子どもが自分で全てできるサイズ感。
図書館って長居することが多いので、館内に安心して利用できる綺麗なトイレがあるというのは嬉しいですね。
JA大阪南河内長野支店内にある「アグリかわちながの」。地元で丹精込めて育てた季節の新鮮野菜、花、果物、手作り加工品(味噌・ジャム・お餅など)を販売しています。旬を味わえるのが特徴です。
ここは旬のものが置いてあるから、息子さんと一緒に見るのが楽しいと語る奥さん。
スーパーでは、季節を問わずにどんな野菜でも売っているので、ここは少し違いますよね。こんなものが旬なんだね、と息子さんと話しながらの買い物はそれだけでも食育に繋がります。
季節のフルーツもたくさん。採れたてを良心的な価格で購入できるのも良いですよね。
お花もたくさんの種類がありました。
パンを見つけて嬉しそうな息子さん。加工品も幅広く取り扱っています。
よく利用しているということもあり、すっかりレジのスタッフさんに顔を覚えてもらった息子さん。ママがゆっくりと買い物できるようにと、抱っこしてくれてる時もあるのだとか。子どもとの買い物って、走るし触るし大変なんですが、お店のスタッフさんが少しでも子どもと過ごしてくれてることでママが安心して買い物に集中できます。そんなスタッフさんがいてくれるお店は、子育て世帯にとっては本当にありがたいですね。
「アグリかわちながの」のお隣で作業をしている方がいたので、気になってお声かけさせていただいたところ、なんと、お味噌を作っていました。特別に許可をいただき中に入らせてもらうことに!普段は見学等はできないようです。
お味噌を作って30年。味噌づくりなら任せてという、ベテランの皆様。大きなお鍋でグツグツしているのは、大豆。ここで作るお味噌は、国内産の素材にこだわっていて、農林水産省から表彰されたそうです。美味しいと評判が良く、遠方から買いに来られる方も多いのだとか。
驚いたことに、麹もここで作っています。
ここで作業していた皆様は、お肌がピカピカでとても元気。麴を取り扱っていると、元気でいられるというのが皆様を見ているとすぐにわかります。食べた人の笑顔が嬉しくて、ほぼボランティアに近い形で毎年お味噌作りをされているそうです。
赤味噌は1年熟成、白みそは2か月熟成して「アグリかわちながの」に並びます。なんとこのお味噌、河内長野市の学校給食で使われています。これは凄い!多くの市町村でもぜひ取り入れて欲しいと思います。作業している期間は年間で約3か月ほどで、良いタイミングでお話を聞かせてもらうことができました。学校給食に手作りの味噌が使われているのは、今回の取材を通じて新たに知った河内長野市の魅力です。
松中亭という旅館が数十年前に廃業し、旅館再生プロジェクトの一環で誕生したのが「茶屋恕意ーJOYー」です。外観からオシャレな雰囲気が漂います。
プロジェクトの代表のKENTOさんとBONちゃんは、お互い河内長野市を盛り上げたい気持ちがあるということで意気投合。
それ以来、ここのカフェを家族でよく利用しているそうです。
店内はたくさんのお客さんで賑わっていました。
周りは自然豊かな環境で、空気が澄んでいてのんびりとした時間が流れています。
河内長野市にはこういったカフェが増えてきているそうで、市外から癒しを求めて来られるお客さんも多いそうです。こんな場所がすぐ近くにあると良いですね。子育て中って1日があっという間に過ぎてしまいますが、ここなら子どもとのかけがえのない時間もゆったりと過ごすことができそうです。
カフェの奥にある小上がりの席は、靴を脱げるので小さなお子さんがいる家族向け。
木の香りが心地よいです。お待ちかねのケーキタイム。
美味しいケーキにニンマリ笑顔。
これこれ、この笑顔が見れるだけで親って不思議と幸せな気持ちになれちゃうんですよね。
こちらの席は木のおもちゃが置いてあり、注文をしてからの待ち時間や食べ終わった後などに子どもが遊ぶことができます。こんなオシャレなカフェで家族でティータイムを楽しむ休日、最高ですね。
河内長野市立図書館、アグリかわちながの、茶屋恕意ーJOYと親子で楽しめる施設を紹介しました。
今回紹介した3か所は、まるで違う場所のようですが車で10分圏内にあります。
河内長野市には生活に密着した家族で楽しめる施設が揃っているんですね。
息子さんが生まれる前に家を建てたBONちゃん。偶然見たチラシがきっかけで、分譲地を見て回るようになり、今の場所が気に入り河内長野市で戸建てを建てることになりました。
玄関から「おじゃまします」と入ったすぐに、開放的なリビングがありました。
広い空間を作りたかったので、家具はすぐに移動できる小さなテーブルだけ。
そのおかげで息子さんと家の中で、ボール遊びをすることができます。男の子なので飛んだり跳ねたりと元気に過ごしていますが、周りが気にならないのが戸建ての魅力。これから成長し、ますます活発になり家での遊びもダイナミックになるので、家で安心して子どもを遊ばせてあげられるのって親の精神的負担も軽くなりますね。
借りてきたたくさんの本を広げてお気に入りの1冊を選びます。表紙を見ているだけでも、家族の会話がうまれ和やかな雰囲気。
ママのお膝で読んでもらう。この時間は親子にとって本当に愛おしい時間。これからもたくさんのぬくもりをこの家で育み、笑顔がキュートなまま大きくなっていってほしいなと思います。
広いお庭がなんといっても魅力。息子さんが3歳になり、一緒に家庭菜園を楽しめるようになってきたのが嬉しいと語るBONちゃん。取材当日はブロッコリーを植えるということで、ご一緒させてもらいました。最後にはお砂場用のショベルカーで土を掘って、遊びながらの家庭菜園。これができるのも、お庭に広さがあるからこそですね。
気候の良い季節にはお庭でBBQや水遊びなどを楽しめるスペースもあります。広いお庭があると、家族とのおうち時間がより楽しいものになりますね。
最後にBONちゃんから河内長野市に移住を検討している方へメッセージをいただきました。
「子どもが生まれる前は河内長野市の魅力はゆったりとした日常を送りながらも、都会へのアクセスが良いことだと思っていました。休みの日は大阪市内に出かけることが多かったので、休日を河内長野市で過ごすことって少なかったですね。しかし子どもが生まれてから見える世界が変わり、新たな河内長野市の魅力に気づきました。例えば、息子が乗り物好きなので電車やバスや地域バス、タクシーなど様々な乗り物が近くで見られるのが良いなと思います。南海電鉄の「千代田工場」は最高なんですよ。子どもが生まれてからは、休日も市内で過ごすことが増えて、子育てするのにも良い環境があるんやなと実感しました。」
「河内長野駅を降りて息を大きく吸ってみてください。きっと空気が澄んでいると感じると思います。空気が綺麗で自然がたくさん、そんな素敵な場所にぜひ遊びに来てください。」
BONちゃんファミリー、今回は貴重なお話ありがとうございました!
今回は朝から密着させていただき、河内長野市でのリアルな日常について迫りました。同じく子を持つ親として、空気の澄んでいるところで、のんびりと子育てをしたいという思いがあり、河内長野市ならそれが叶いそうだと感じました。自然が豊かな環境ながら、生活に必要な施設が整っているという良いとこどりなまち。ほどよい田舎暮らしがしたいというご家族に、ぴったりのまちです。ぜひ一度、河内長野市で思いっきり深呼吸してみてください!
ご協力いただいたBONちゃんファミリー、ありがとうございました。
河内長野市が皆さまにとって、素敵な出会いとなりますように。
インタビュアー:まなちゃん
執筆者:まなちゃん
撮影者:なかつじ
子どもが鉄道が大好きなので
鉄道旅をメインに発信しています!
和歌山市に今年移住し、山と海に囲まれた
自然豊かな環境で過ごしています
南海沿線での子育ての魅力も発信中
子どもが鉄道が大好きなので
鉄道旅をメインに発信しています!
和歌山市に今年移住し、山と海に囲まれた
自然豊かな環境で過ごしています
南海沿線での子育ての魅力も発信中