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インタビュー記事「岸和田市をこよなく愛し、愛されたはまちょーさんだけが知る 『岸和田市の魅力』とは」

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インタビュー記事「岸和田市をこよなく愛し、愛されたはまちょーさんだけが知る 『岸和田市の魅力』とは」
なんかいくらし編集部
なんかいくらし編集部
watch 2025.5.16

こんにちは。なんかいくらし事務局です。

今回は、南海電鉄地域発見クリエイターズ課で活躍中、だんじり祭りで有名な岸和田市の魅力を日々発信している、はまちょーさんにインタビューしてきました!

岸和田市在住歴がなんと73年!生まれも育ちも岸和田市で、仕事とだんじり祭りに魂を捧げた半世紀。
岸和田市をこよなく愛し、愛されたはまちょーさんだけが知る、『岸和田市の魅力』をたくさん教えてもらいましたよ。

岸和田歴と年齢が一緒!通勤・通学も南海電車 車内はまるで社交場!?

はまちょーさん

〇まずは、自己紹介をお願いします。

濱中勲と申します。早いもんでもう73歳になってしまいました。生まれてから現在まで岸和田市に住んでいます。会社員を定年退職し、今はフルタイムでアルバイト。息子が独立し、夫婦2人で生活しとります。藤井町に住んで、だんじり祭りのお手伝いをしたり、町の民生委員をやったりしてきました。

〇岸和田市在住歴73年!すごいですね!

親の代から住んでいて、生まれも育ちもここできたから、やっぱり太鼓の音のシーズンに入ってきたら、もうそれで体がワクワクして・・・。

〇ずっと、岸和田市にお住まいというと、通勤・通学もずっと南海電車をご利用いただいていましたか。

人生の8割ほどは南海電車で通勤・通学してきてるんで、やっぱり自分の体の足の一部で、どの車両のどの辺に乗ったら、誰がいてるかとか、いつも同じ扉のとこに入ってきてくれるとか、電車を通じての友達付き合いもありましたね。
和泉大宮駅も利用してましたけども、岸和田駅は特急に乗っていけるのが、やっぱりメリット。住民としては、特急も止まってくれるのは便利でよかったです。

〇電車がまるで社交場みたいになっていたんですね。

電車に乗っている、わずかな時間やけど、仕事の話や祭りの話、ま、祭りの話ばっかりなってくるけど。お互いの近況を報告して、それぞれ元気でよかったな~って言ってました。

だんじり精神が脈々と受け継がれている。「仲間」も「まち」も大切に。

〇先ほどの話でもありましたが、岸和田市はだんじり祭りなど、地域のつながりが深いかなと思います。暮らしていていかがですか。

だんじりって言うのがベースになってると思うんですけども、やっぱり友達とか、後輩とか、先輩とかと、大人になっても付き合いが続いていて、人間関係が形成されているなぁと思います。また、「相手のことを思いやる」という気持ちが、祭りの環境の中で、みな自然と身についてるなぁと思います。だんじりを曳くのには、声掛けがかかせへんし、チームワークが大事。そういうのではええ経験してきました。

〇今はだんじり祭りにどのような形で参画されているのですか。

自分のカメラを持ってみんなを追っかけて、趣味で写真を撮ってます。
毎年12月に餅つき大会ってあるんですけど、そこで貼りだすのが楽しみになって、1000枚ぐらい撮ってますよ。「濱中さん、また今年も貼ってくれるんですか?」って、子どもから大人まで楽しみにしてくれてます。

〇以前はだんじりを曳く側でしたけど、今はそのだんじりを追いかけて写真を撮っているんですね。追いかけるのも結構大変じゃないですか。

だんじりについていくのも、マラソンやってたから全然問題なし!そのためにも体力維持しとかないといけないから、毎日の健康管理に結びついてると思います。

〇だんじり祭りは、祭りのあとの清掃などにも力を入れていて、皆さんでまちを大事にしながら、だんじり祭りを行っているなぁと感じました。そういったことで感じられるところはありますか。

そうですね。祭りの済んだあくる日は、昨日祭りがほんまにあったん?っていうくらい、駅まで行ってもゴミ一つないです。近所の方々や関係者の皆が、自分ところのだんじり周辺だけじゃなく、駅前や商店街にも行って、掃除・片付けするのが習慣化されています。まちを大切にする、思いやりの気持ちがあって、それはええところやと思いますね。

岸和田人はあたたかい。大人が子どもたちを見守り、地域のつながりが安心に。

〇先ほどのお話にもありましたが、餅つき大会など、子どもたちと関わることも多いですか。

そうですね。よく驚かれますが、町内会の行事がたくさん催されていて、夏になると岸和田城や神社で夏祭りがあったり、年末には餅つき大会があったりします。餅つき大会では、小さいお子さんからお年寄りまで集まって、顔を知らなくても、おぜんざいやおでん、豚汁などを食べながら、ワイワイやっていますよ。

〇顔見知りじゃなくてもそうやって集まって過ごせるのはいい機会ですね。あと、岸和田市の青少年指導員もされていらっしゃいますよね。

そうですね。20年くらいやってたかな。ユニフォームが赤シャツなので、例えば中央公園とか、町内の公園を回っていたら「赤シャツのおっちゃん来た。」とか言うてきてくれる。

〇見回りや見守りを行っているのですか。

夏の夜店が出るシーズンなど、夜遊びにつながりやすい時期に、お城の所へいったり、中央公園など行ったりして、子どもたちに「きぃつけいよ」って声掛けなどしていました。他の校区の青少年指導員の方とも、「お互いご苦労さんです。」なんてねぎらい合いながら、子どもたちを見守って、ときには注意したりしながら活動しています。岸和田市には、「子どもたちは大人全員で守る」という文化が根付いていて、一番の自慢です!

〇お話を聞いていると、地域のつながりがすごく深いなって思います。子育て世帯にとっては、そういった地域で見守ってくれるというのは、すごく安心なのではないでしょうか。

地域で見ているのは、保健センターも結構活動してくれてると思います。保健センターにあるトレーニングルームというところで、みんなお子さん連れてきて、交流しているみたいで、お母さん同士でお友達ができる機会もあってええと思うんですよね。お父さんなんかも入っていきやすい雰囲気あるし。警備員として、保健センターで立っていても、いろんな人が声を掛けたりしてくれます。

〇そういった交流の場があって、いろんな人が気さくに声を掛けてくれる雰囲気だと、子どもたちものびのび過ごせそうですね。

岸和田って、横のつながりが自然とつながっていく感じですね。引っ越してくる方も多いですが、そういったイベントなどに参加して、あっというまに知り合いが増えていくというような感じで、気兼ねなく付き合いが広がっていくのは、やっぱり岸和田人のあたたかさで、魅力の1つですね。

今も古いまち並みが残る紀州街道や、市のシンボル岸和田城は、自分がほっとできる場所。

〇岸和田の方の魅力はとても伝わってきました。他に、岸和田のおすすめのスポットなどはありますか。

岸和田は、海と山に囲まれていて、お城もあって、ふと絶景やなぁと思います。
やっぱり一番のおすすめは、岸和田城ですね。岸和田城は、岡部公、岡部の殿さんがいたお城で、だんじり祭りの中心になっていますね。写真で撮るのも絵になるから、お城の前にある市民会館は、だんじりとお城がマッチするので、よく撮っていますよ。

〇やはり城下町として、岸和田城は、岸和田市民にとって格別ですね。

他にも、旧街道というて、紀州街道があるのは、やっぱり自分たちの支えになっています。紀州街道は、大阪から岸和田を経由して和歌山まで続く道で、古いまちなみが残っています。ここは、だんじりを曳行するルートでもあるけど、その街道を歩いたり、ランニングで通るときは、まちなみを見てやっぱり落ち着くなぁと思います。

海の幸も山の幸もそろっている!当たり前に思っていたけど、岸和田の農産物はなかなかええもんです。

〇休日はどういったところに出かけますか。

休日は、新鮮な魚介類や、お野菜を買いに出かけますよ。泉佐野にある市場・泉佐野漁協青空市場は、新鮮な魚があって、鯛・はまち・シラス・マグロのお刺身とかがおすすめです。岸和田の山手の方にある、愛彩ランドは、新鮮な野菜が比較的安くて、月に何回かは利用しますね。

〇そういった新鮮な食べ物が、すぐに手に入るのも岸和田の魅力ですね。

そうですね。若い時には気づかなかったけど、岸和田の農産物もなかなかええもんやなと思います。
あとは、甘いものを食べたいときに行くお店が、風月堂。創業明治35年の老舗の和菓子屋さんで、とっても美味しいです。餡子系のお菓子が好きで、甘いものを体に入れるとエネルギーになるので、体を動かすときとかに重宝してますよ。

豊かな自然もあって、食もおいしくて、人があたたかい岸和田へぜひ遊びに来てほしい。

〇最後に、移住を検討している方にメッセージをお願いします。

岸和田市は、なんばから約30分の場所にある自然豊かな環境で、海と山に囲まれて、その恵みがすぐに手に入る、いいところです。僕はそれが当たり前と思っていましたが、こんなに恵まれた場所は贅沢なことなんだと、他の市から来た妻に教えてもらいました。
また、祭り文化の精神が根付いて、祭りに参加していても、参加していなくても、子どもからお年寄りまで仲が良く、よく相手を思いやります。
「大人が子どもたちを守る!」という気持ちをみな持っているので、安心して子育てしてもらえると思います。
自然と食と人のあたたかさがそろった、岸和田市へぜひお越しください!


今回は、南海電鉄地域発見クリエイターズ課のはまちょーさんにインタビューをして、岸和田市でくらす魅力について、聞いてきました。

だんじり祭りが開催されるのは、1年で2日だけですが、それまでの準備や後片付けなど、人々のくらしに根付いていて、その精神が次の世代へと受け継がれていることが分かりました。
また祭り以外でも、地域のイベントなどで人々のつながりが強く、「地域全体で子どもたちを守っている」というのが印象的でした。
自然にも囲まれていて、新鮮な農産物や魚介類もすぐ手に入り、すごしやすい環境が整っているので、子育て世帯にもぴったりなのではないでしょうか。

人間関係がなかなか希薄な時代ですが、こうやって人の温かさに触れて、相手を思いやる気持ちを育てていきたいなと思います。
そんなあたたかいまち、岸和田市にぜひ遊びにきてくださいね。

インタビューの様子は、南海電鉄公式チャンネルでも公開中!ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=BsQ7yEk4DHk

 

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    「なんかいくらし」編集部です。 南大阪・和歌山を中心とした南海沿線のお出かけスポット、子育て情報、観光、ランチスポットなど、暮らしのお役立ち情報を発信していきます!

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