こんにちは。なんかいくらし事務局です。
駅員さんたちと一緒に、朝から晩まで駅を通して、お客さまの生活やまちの風景を見守ってきた駅長さんなら、南海沿線のことを知り尽くしているはず!
ということで始まりました「南海沿線・駅長インタビューシリーズ」
第1弾・堺駅長、第2弾・和歌山市駅長につづきまして、今回は、南海電鉄のNo.1の駅・なんば駅の大家駅長にインタビューしました。
なんば駅は、南海電鉄のターミナル駅で、海沿いを走る南海本線と、高野山まで続く山沿いを走る高野線の起点の駅となっています。乗降人員数は一日約22万人、ホームは9番線まであって、大阪のミナミの玄関口として多くの方に利用されています。
駅周辺には、なんばCITYやなんばパークス、髙島屋さんなどたくさんのお店があり、空港に直接アクセスできる駅でもあるので、国内外を問わず、たくさんの方でにぎわっています。
そんな大きな駅の駅長さんは、なんと勤続41年!入社から今日まで、南海電鉄の移り変わりをまさに体感してきたということで、南海電鉄や南海なんば駅の昔と今の違い、なんば駅の魅力、これからのなんば駅の展望について、話していただきました。
また、昔はあの球団のファンだったとか!?
おすすめのグルメスポットなども出てくるので、ぜひご覧ください!
2.南海電鉄の昔と今の違い~駅長はあの球団のファンだった!?約40年で大きく変化したこととは~
3.関空開業について~開業当時の準備作業や珍しかったもの、また昨今のインバウンドの方への対応とは~
4.なんば駅エリアのおすすめスポット~都会の真ん中でくつろげる広場!?おすすめ大阪グルメも紹介~
5.未来に向けてこれからのなんば駅~ミナミエリアの中心の場所として~
〇まずは自己紹介をお願いします。
大阪管区管区長兼なんば駅長の大家和也と申します。
今から41年前、1984年に入社しました。 新入社員の当時は、まずなんば駅に配属となり、その後、助役の経験を経てから、副駅長、駅長といった形でキャリアを積み重ねてまいりました。
駅長としては、岸和田駅、泉佐野駅に次いで、なんば駅が3駅目の駅長です。
〇今まで3駅で駅長をされているんですね!なんば駅長のお仕事について教えてください。
そうですね。
大阪管区は、なんば駅から新今宮駅や天下茶屋駅、岸里玉出駅までの6駅と、西天下茶屋駅から汐見橋駅までの5駅が所属しており、それらの駅を管轄しています。
〇大阪管区には、なんば駅以外にも大きな駅がたくさんありますね!このエリアは、都心部なので交通アクセスも充実していますか。
はい、なんば駅は大阪メトロ・近鉄・阪神と乗り換えのできる駅です。
バスについては高速バスということで、 四国や関東圏といった方面にも足を延ばせる拠点になっています。
一方、管区内の新今宮駅については、JR線との乗り換え駅ですし、天下茶屋駅については、大阪メトロとの乗り換え駅です。
なんば、新今宮、天下茶屋というのは、乗降人員数が南海電鉄内でも1、2、3番目に多い駅でして、各方面に乗り換えできるということから、交通のアクセスは非常に便利で充実していると思います。
〇約40年前に入社したとのことですが、昔と今の南海電鉄でこれは1番変わったなということはありますか。
そうですね。
私が入社したころは、乗降人員がほぼほぼピークの時でした。乗降人員は少し減ってきていますが、その中で、1番変わったなと思うのは、利用されるお客さま層が大きく変貌したことです。
昨今では、海外旅行のお客さまやインバウンドのお客さまに、たくさんご利用いただいていて、ラピートもほぼほぼ満席状態で運行させていただいており、非常にありがたいなと思います。
〇なんばエリアも大きく変わってきていますよね。
はい、入社当時は、なんば駅の9番のりばの横には、大きな大阪球場があり、このホームからスコアボードが見えるといった状況でした。今は、なんばパークスという大型商業施設に変わっているところです。
南海ホークスという野球チーム、現在の福岡ソフトバンクホークスなんですが、当時はプロ野球球団を当社がもっておりました。ファンクラブにももちろん入っておりまして、勤務明けの非番の日に髙島屋さんでお弁当を買って、大阪球場までよく野球観戦に出掛けたという思い出があります。
〇なんばパークスのところに野球場があったというのは、今のおしゃれな雰囲気からなかなか想像がつかないですが、きっと大にぎわいだったことだと思います。駅長は、なんば駅の改修工事にも以前携われていたと伺いました。
そうですね。
私が本社勤務の頃、施設担当として、なんば駅の改修工事に携わらせていただきました。主に、お客さまへ特急券を発売させていただいている特急券売り場の改修を担当しておりました。現場での使い良さであるとか、もちろんお客さま目線でどういった形がいいのかなど、 そういったところを、ああでもない、こうでもないというようないろいろな議論を重ねながら尽力しました。
〇先ほどもインバウンドのお客さまが増えたとのことでしたが、31周年を迎える関西国際空港、関西空港駅開業当時について、教えてください。
平成6年(1994年)に関西空港駅が開業しました。
当時助役になって2年目のことだったと思います。 誰が関西空港駅で仕事をするんだろうと他人ごとのように見ていたところ、 蓋を開ければ自分もそのメンバーに入っていたという驚きの中でのスタートでした。
開業前はいろいろと準備作業がありまして、 毎日泉佐野駅からバスで関空島に移動して、 備品の運び込みなど、引っ越し屋さんみたいな仕事をやったという記憶があります。
開業後、当時のお客さまの流れというのは日本人の方がほとんどでした。物珍しさというところもあるんでしょうけども、 関空ってどんなとこなんやろうという形で見に来られた方が多かったのかなという印象です。
私は、開業後2年間、関西空港駅で仕事していたんですが、 その間もインバウンドの方というのは本当に少なかったです。先日2、3日前に関西空港の方に行ってきました。 もう当時と全く違う状況で、今やもう日本人のお客さまを探す方が、難しいのかなという感じですね。
〇インバウンドのお客さまからのお問い合わせなどに対応する際に、特に気を付けていることはありますか。
社内でも英会話などの社員教育は以前から進めております。が、なかなかペラペラに会話できるという状態にはまだまだなところはありまして心苦しいところなんですが、 今は翻訳機というツールを使いながら、インバウンドのお客さまにご迷惑をおかけしないように対応させていただいております。 英語、中国語、韓国語といったところも翻訳機を通してスムーズなコミュニケーションが心がけております。
〇関空といえば、特急ラピート!というイメージがあります。お子さまはもちろんですが、海外の方にも人気の電車でしょうか。
そうですね、ラピートを写真に収めている方は非常に多くいらっしゃいます。
私自身、最初にラピートを見たときに、なんと変わった形かなというふうに思ったのが正直なところでした。もう31年経つんですけれでも、なかなか今でも斬新な形かなという風には思っております。
〇なんば駅周辺は、グルメには事欠かないと思いますが、駅長や駅員さんがよく利用されているおすすめのお店などがあれば教えてください!
そうですね。
個人的には若い頃入社当時からよく行っていた店は、シュウマイの一芳亭さんですとか、焼き鳥の正起屋さんですね。
なんば駅周辺にはお客さまの観光スポットがたくさんありますし、大阪名物のたこ焼き、お好み焼きの粉物はもちろん、駅前の戎橋筋商店街を入っていくと、りくろーおじさんのチーズケーキや、551の蓬莱さんなど、大阪名物のグルメというのが数多くあるのでおすすめです。
〇やはりミナミは、グルメの宝庫ですね!そのほか、なんば駅周辺でおすすめスポットはありますか。
なんば駅の前に「なんば広場」という開放的な空間が、2023年の11月にオープンしました。駅前の大きな空間となっています。
また、2025年3月には、なんば広場からなんさん通りのところにも歩行者天国と申しますが、 多くのお客さまが自由にくつろげる歩行者区間が整備されました。
これらの場所では、不定期に各種イベントが開催されており、都会の真ん中で、広々過ごせる空間はめずらしいのでぜひおすすめです。
〇今回は、昔のなんばについて、いろいろとお話しいただきましたが、これからの未来に向けて、なんばはどんな風に変わっていけるといいですか。
そうですね。
近い未来という点では2031年に、なにわ筋線が開業予定です。なんばエリアにも、今の現行のなんば駅と別の新駅もできる予定です。
南海電鉄のなんば駅また新駅といったところが 大阪の南エリアのお客さまにとって喜んでいただける、中心の場所であり続けたいなという風には思っております。
〇それでは最後に、駅長からのメッセージをお願いいたします。
いろいろ話をさせていただいたんですが、なんば駅周辺は非常ににぎわっており、食べもの、買うもの、必要なものっていうのがすぐ手に入る、コンパクトにまとまったまちで、単身者の方には、非常に住みやすいまちではないのかなという風に思います。
また、南海沿線という点では、なんば駅を起点に南海高野線と南海本線の2線が出ておりまして、南海高野線につきましては、終点の高野山駅 世界遺産の高野山を抱えておりますし 、非常に緑の多い静かな沿線ではないのかなという風に思っております。
一方、南海本線につきましては、海辺側を走っているというところで、海産物であったり 、すぐにおいしいものが食べられる朝市であったり、青空市場であったり、マルシェというような形で新鮮なものがいただけるというのが大きな特徴かなと思います。泉南の方には、「泉南ロングパーク」という大きい公園があり、そこでは、グランピング、バーベキューといったような施設も併設されています。
また、 何といっても旅の玄関口である関空へのアクセスが良いという点では、非常に便利です。
ぜひとも南海沿線に移住をしていただきたいなと思っております。 どうぞよろしくお願いいたします。
今回は、南海電鉄のなんば駅長にインタビューをしました。
なんば駅エリアの魅力やおすすめスポット、関空開業当時の貴重なお話や、なんば駅の昔と今、そしてこれからの未来のお話をしていただきました。
大阪球場がかつてこのあたりにあったのか・・・など、なんばパークスに買い物に来たときに、思いを馳せてみてもいいかもしれないですね。そして、なんば広場やなにわ筋線の新駅など、どんどん進化するなんば駅から、ますます目が離せないですね!
今後も、南海電鉄の各駅長さんにインタビューをして、“南海沿線のまちの魅力”についてご紹介していきますので、ぜひお楽しみに!!
駅長インタビューの様子は、南海電鉄公式チャンネルでも公開中!ぜひご覧ください。
「なんかいくらし」編集部です。 南大阪・和歌山を中心とした南海沿線のお出かけスポット、子育て情報、観光、ランチスポットなど、暮らしのお役立ち情報を発信していきます!
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