梅雨時期頃になると見られる蛍(ホタル)。水の綺麗な場所に生息すると知られていますが、実は大阪にもたくさんの「ホタルが見れるスポット」があることをご存知でしょうか?本記事では、大阪府内で蛍を見たいと思われる方むけに、おすすめの時期やメジャースポット、穴場スポットなどを解説していきます。
蛍(ほたる)は湿度の高い環境に生息しています。幼虫の時期には水辺の草や落ち葉の中で生活するのですが、成虫になると夜間に飛び交いながら、草木の上や水辺の周辺などに生息します。
特に山間部や川沿いなどの自然豊かな場所で見られるのはもちろんですが、近年では人工的な蛍の生息場所が作られ、気軽に鑑賞できる場所もあります。
蛍を見るのに適した時期は、一般的には6月から7月の湿度が上がる梅雨時期が良いとされています。この高温多湿の環境が蛍の繁殖に適しているそうです。
また、雨が降っていない日で、なるべく月明かりが弱い新月の際に活発になります。梅雨入りした雨の降っていない新月の日を狙ってみてください。
蛍は夜に活発に行動します。また、光を見やすい暗い時間が適しているので、鑑賞に向いているのは日没後から真夜中くらいまでの暗い時間帯です。
ただし夜であれば何時でもいいというわけではありません。一晩で3回ほどピークがあるそうで、8時台、23時台、2時台によく飛ぶことが多いと言われています。ピーク時間をはずすと、全然飛んでいないということもあるそうなので、ピンポイントに狙って行ってみてください。
大阪には、主に以下の3種類の蛍が生息しています。
ゲンジボタル
体長は15mmほどと、大きいため発する光も迫力があります。オスは体の2つの筋を光らせますが、メスは1筋のみ。発光時間は長めで、空を飛びながら光る姿はとてもきれいです。
ヘイケボタル
体長は10mmほどで、川や沼、池などの水辺に生息し、そこまできれいな水辺ではなくても生きていけます。発光量はゲンジボタルより弱く、点滅の間隔も短めでゆらゆらと光ります。
ヒメボタル
3種類のうち、もっとも小さいのがヒメボタルです。体長は9mmほど。体は小さくても光は鮮やかで、一度に数回光ることが特徴です。
それではここから大阪のホタルスポットを9箇所ご紹介していきます。穴場スポットもご紹介しているので、人混みを避けて静かな環境で蛍鑑賞を楽しみたいという方も参考にしてみてください。
万博記念公園の日本庭園では、ヘイケボタルやゲンジボタルが自生しています。年々、ホタルの数は減ってしまっているそうですが、多い時にはなんと、一晩で400匹が飛び交うことも。5月下旬から6月上旬が見頃になります。
万博記念公園では「蛍の夕べ」というホタル鑑賞イベントがあるのですが、近年では中止が続いていました。イベントの最新情報は万博記念公園の公式ホームページをご確認ください。
下記路線・駅のそれぞれから大阪モノレール「万博記念公園駅」「公園東口駅」が便利です。
阪急線:南茨木駅、山田駅、蛍池駅
地下鉄御堂筋線(北大阪急行線):千里中央駅
地下鉄 谷町線:大日駅
京阪本線:門真市駅
自然と触れ合える緑豊かな観光施設「高槻森林観光センター」では、6月頃になると周辺の小川にホタルが飛び交います。バーベキュー施設や宿泊施設もあるので、泊まりで自然と思い切り触れ合うのがおすすめです。
各日70名、高槻森林観光センターで夕食もしくは宿泊をした方を対象に無料でホタル鑑賞イベントを開催しています。詳しくは公式ホームページをご覧ください。
JR高槻駅北口より、樫田方面2番のりば(系統60~63番:中畑・二科・杉生・田能)行きに乗車し、森林センター前で下車。(乗車時間は約40分です。)
大阪梅田の真ん中でもホタルが見られるのをご存知でしょうか?ゲンジボタルをメインに、約2000匹のホタルを数回に分けて放流します。都会の夜を優しく幻想的に照らすホタルの光は、ほかの蛍鑑賞とは別の幻想的な感動を味わえます。
「新梅田シティ・中自然の森に「蛍」、舞う。」というイベントを毎年開催されていますが、近年では中止が続いていました。詳しくは公式ホームページをご覧ください。
JR大阪駅から徒歩7分
阪急大阪梅田駅から徒歩9分
Osaka Metro 梅田駅から徒歩9分
桜の名所としても有名な永楽ダムがある公園です。桜の季節には広場にたくさんの花見客が訪れますが、実は蛍の観光スポットとしてもひそかに人気のスポット。5月下旬~6月上旬ごろにはたくさんのゲンジボタルがみられます。
ゲンジボタル鑑賞会を実施していますが、最新の情報は熊取町役場にご確認ください。
JR阪和線「熊取駅」より南海バスに乗り「大阪体育大学前」で下車 徒歩30分
車の場合は阪和自動車道貝塚ICより約10分
続いても穴場スポットのご紹介です。決して蛍の数は多くありませんが、その分人も多く訪れないので、夜の散歩がてら見に行ってみてはいかがでしょうか。自然の多い公園なので、森林浴気分でリフレッシュできます。大きな滑り台や屋外プールも有名で、蛍の時期以外にも親子で楽しめる公園です。
現在は鑑賞イベントは実施されていないようです。以前は実施していることもあったので、最新の情報は茨木市のホームページをご覧ください。
阪急「総持寺駅」下車 徒歩10~15分
車の場合は名神高速「茨木IC」より約5分
堺市堺区にある菅原神社は、地元民から「天神さん」として古くから親しまれています。6月中旬になると庭園には約1,000匹ものゲンジボタルとヘイケボタルが闇の中を乱舞。年々数が減ってしまっているそうですが、庭園でのホタル鑑賞なんて素敵ですよね。
都会の中で自然のロマンが楽しめる、菅原神社のホタル観賞会は、毎年6月中旬、日本庭園で2日間にわたって開かれるそうです。近年の開催状況は菅原神社のホームページをご覧ください。
南海本線「堺駅」から徒歩10分
南海高野線「堺東駅」から徒歩10分
阪堺線「大小路駅」から徒歩3分
堺駅または堺東駅から、シャトルバスで「大寺北門前」下車徒歩3分
車の場合は阪神高速堺線「堺出口」から西へ5分
「箕面の滝」として地元民から愛される人気スポット。6月中旬から下旬にかけて川沿いを散歩しているとたくさんのゲンジボタルが観察できます。カフェなどもありますし、昼間は川遊びもできるので、大人からお子さんまで楽しめるでしょう。蛍のピーク時間は9時頃のようです。
6月の週末に、滝道のお店とコラボしたホタルイベントを開催しています。最新のイベント情報は、箕面市環境協会のホームページをご覧ください。
阪急箕面線「箕面駅」、北大阪急行線「千里中央駅」より阪急バスに乗り換え「箕面駅」下車
6月初旬~中旬に見頃を迎える、岸和田市のひそかな初夏の風物詩。この時期になると「ほたる遊歩道」が完備され、川沿いを散歩しながらホタルを見ることができます。見頃は午後7時30~8時頃と少し早めなのも人気の理由です。
昭和63年より「ほたる鑑賞会」を続けていたものの、実行委員会の会員の減少、駐車場の不足、路上駐車による緊急自動車等の通行障害、鑑賞に来る人の安全が確保できないこと、遊歩道周辺の農地に無断で立ち入り農作物が荒らされる等の原因により、令和元年度より、ほたる鑑賞会の開催は中止となっています。状況が変わるかもしれませんので、最新情報は岸田和市、農林水産課のホームページをご覧ください。
バス停「岸和田駅前」より乗車し、「相川口」で下車してください。(乗車時間:約30分)
最後は箕面市の勝尾寺川沿い(粟生間谷西5丁目付近)です。特に豊川北小学校付近の橋から上流は午後8時すぎになると、100匹以上のホタルの乱舞が見られることも多いとのこと。エリアも広いので穴場スポットとしては、かなりおすすめです。
「みんなで見よう!ゲンジボタルの光の舞」という講座が箕面市立東生涯学習センターにて行われるそうです。お友達やご家族、親子でも参加可能なので、詳しくは箕面市の東生涯学習センターのホームページをご覧ください。
大阪のホタルが見れるスポットを9箇所、ご紹介しました。人混みを避けて見たい方は穴場スポットをおすすめします。また、ゲンジボタルは、雨の日や風の強い日は、うまく飛ぶことができません。そのため、ホタルを観賞する際は、雨の降っていない風の穏やかな日を選ぶようにしましょう。スマホの光などを見ると、発光をやめてしまうので、できるだけあかりを使わずに散策してみてください。
「なんかいくらし」編集部です。 南大阪・和歌山を中心とした南海沿線のお出かけスポット、子育て情報、観光、ランチスポットなど、暮らしのお役立ち情報を発信していきます!
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