熊野古道ってどんなところ?日帰りで歩ける?
古くから巡礼者が訪れる「熊野古道」。和歌山県にある熊野三山(熊野速玉大社、熊野那智大社、熊野本宮大社)を目指す人が多く、巡礼の大ベテランから初心者まで、たくさんの人を虜にしています。
全長はなんと600kmを超えるため、泊まりで来る人も多いです。しかし、初心者が楽しめる日帰りのモデルコースも多数あるため、本記事では熊野古道初心者の方のために、おすすめコースを3つご紹介します。
初心者におすすめな熊野古道コース①「大門坂~熊野那智大社・那智の滝」
最初にご紹介するのは、熊野古道でもトップクラスのパワースポットである「熊野那智大社・那智の滝」を目指すコース。
JR「紀伊勝浦駅」から那智山行きのバスに乗り約20分「大門坂駐車場バス停」または「大門坂バス停」で下車します。 大門坂は石畳になっていて歩きやすく、雰囲気も抜群。
約40分ほど歩くと熊野那智大社に到着します。
那智大社でお参りをすませたら、落差133m、滝壺の深さは10m、毎秒1tもの水が流れ、落差、水量共に日本一を誇る「那智の滝」からパワーをいただきましょう。
バス停からスタートし、戻ってくるまで2時間〜3時間もあれば余裕を持って楽しむことができます。
初心者におすすめな熊野古道コース②「発心門王子〜熊野本宮大社」
次にご紹介するのは、熊野本宮大社を目指すコースです。アップダウンもあまりないのでハイキングがてら、約2時間の道のりになります。
スタート地の発心門王子までは、湯の峰温泉、渡瀬温泉、川場温泉から直通バスが出ています。また、JR「紀伊田辺駅」から直通バスも出ているため、こちらもおすすめです。
ゴールの「熊野本宮大社」からは「紀伊田辺駅」「新宮駅」「白浜空港」までのバスが出ているので片道だけのコースと考えてもいいでしょう。
発心門王子からは石畳と舗装された道を交互に歩いていきます。
30分ほど歩くと、水呑王子という水場や三軒茶屋跡などの休憩スポットが出てきます。
三軒茶屋跡を過ぎて40分ほどしたら、熊野本宮大社に到着です。
帰りは同じルートを辿らないで駅までバスで帰れるので、車よりも公共の交通機関で来られる方におすすめのコースになります。
初心者におすすめな熊野古道コース③「熊野本宮大社〜湯の峰温泉」
最後は熊野本宮大社から大日山を越えて湯の峰温泉を目指すコースです。約70分、山を越えれば世界遺産の温泉が待っています。
スタート地点の熊野本宮大社までは「紀伊田辺駅」「新宮駅」からバスで行きましょう。
大日越えの登り口から石階段を登り、徐々に登山道になっていきます。
距離としては長くありませんが、3つのコースの中でも坂道がきついのでご注意ください。途中、石祀に天照大神と月読命をおまつりしている「月見ヶ丘神社」を通過したら、以降は平坦な道が続くのでご安心を。
山を越えると、日本最古の温泉とも言われている「湯の峰温泉」が見えてきます。
そして「湯の峰温泉」の中でも、もっとも有名かつパワースポットと言われているのが「つぼ湯」です。
白っぽくも、青っぽくも見えるこのお湯ですが、1日になんと7回も色が変わると言われています。
世界遺産の「つぼ湯」で、ぜひ疲れを癒してみてください。
熊野古道を歩く際に初心者におすすめの時期はいつ?
熊野古道に行くことを検討されている方におすすめしたいシーズンは、ずばり「春と秋」。
熊野古道は季節によって景観が異なるので四季折々の楽しみ方があるのですが、中でも春の新緑と秋の紅葉を楽しんでいただきたいです。
反対に紀伊半島は雨が多いので、梅雨の6月はおすすめできません。
7月〜9月は暑過ぎますし、台風や集中豪雨も増えていますので、初めて熊野古道を歩くという方は避けたほうがいいでしょう。
初心者必見!熊野古道を歩くのに適した服装や靴は?
本記事でご紹介した熊野古道のおすすめモデルコースは初心者向けです。しかし、あまりに軽装だったり、サンダルやスニーカーで行くのはおすすめしません。
暑くても長袖長ズボン、トレッキングシューズで行きましょう。
暑い日の場合はシャツやインナーは速乾性があって、綿ではないほうがいいです。
長ズボンも伸縮性があり、歩きやすいものがいいでしょう。
熊野古道は子連れでも行ける?
本記事でご紹介した初心者コースであれば、小学校低学年でも問題なく歩くことができます。
もっと小さいお子さんでも背椅子や抱っこ紐を使えば一緒に登れるくらいの難易度です。
休憩をしながらそこまで険しくもない道を2〜3時間歩けるようであれば問題ありませんので、ぜひ親子でのハイキングを楽しんでみてください。
熊野古道に車で行く方へ駐車場情報
熊野三山(熊野速玉大社、熊野那智大社、熊野本宮大社)をすべてまわりたいという方には、車で行くのもおすすめです。
それぞれ周辺に駐車場がありますので、ご紹介していきます。
熊野本宮大社の駐車場(無料)
樹の里 駐車場(9時〜17時 2時間無料)
瑞鳳殿 駐車場(近くにトイレ・お土産屋あり)
熊野本宮参拝河川敷 駐車場(広いが砂利敷の未舗装)
熊野速玉大社の駐車場(無料)
熊野速玉大社 観光バス駐車場(20台ほど)
熊野那智大社の駐車場(一部有料)
大門坂 駐車場(無料)
青岸渡寺 駐車場(駐車場は無料 神社防災道路通行料として800円かかる)
那智の滝 駐車場(滝に一番近い 有料 1回500円)
那智山観光センター(年末年始・お盆・ゴールデンウイーク等の大型連休は500円)
まとめ
初心者におすすめな熊野古道のコースを3つご紹介しました。
初めての散策なら「大門坂~熊野那智大社・那智の滝」
公共の交通機関で行くなら「発心門王子〜熊野本宮大社」
登山道や温泉も楽しみたいなら「熊野本宮大社〜湯の峰温泉」
というように、何を重視したいかで選んでみてください。
いずれにしても初心者で楽しめる難易度の低いコースです。
ただし、あまりにも軽装だと、転んだ時に怪我をしてしまいますし、虫除け対策も兼ねて、速乾性のある長袖長ズボンをおすすめします。
また急な雨も多いため、少しでも降水確率がある場合はレインコートを携帯しておくほうがいいかもしれません。
本記事が熊野古道の魅力を知るきっかけになれば幸いです。
この記事のクリエイター
なんかいくらし編集部
「なんかいくらし」編集部です。 南大阪・和歌山を中心とした南海沿線のお出かけスポット、子育て情報、観光、ランチスポットなど、暮らしのお役立ち情報を発信していきます!
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